河井寛次郎記念館を訪れて

 

こんにちは、KEISUKE.です。

 

京都 五条坂 河井寛次郎記念館に行ってきました。

河井寛次郎(1890〜1966)と言えば、柳 宗悦・濱田 庄司、棟方 志功らとともに、大正から昭和初期にかけての民藝運動に参加した一人です。

そして、この記念館は、河井寛次郎が日本各地の民家(主に飛騨高山)を参考にしつつ、独自の構想をもとに設計し、昭和12年(1937)に建築されたものです。(河井寛次郎記念館パンフレットより抜粋)

 

私が河井寛次郎の作品と最初に出会ったのは、島根県安来市にある、日本庭園で有名な足立美術館を訪れた時です。そして、河井寛次郎はこの島根県安来市の生まれです。

訪れたのはもうかれこれ10年くらい前のことになります。横山大観のコレクションで有名な足立美術館ですが、私の印象に残ってるのは、河井寛次郎の作品と北大路魯山人の作品が一緒に観られることです。

名もない民衆の間に産まれ、民衆の間ではたらく民衆的工藝品のなかに「美」を見出そうとする民藝運動の河井寛次郎と、その双極にある、選ばれた才能ある人物にしか「芸術」は生み出せないとする北大路魯山人。私のなかではこのうように解釈しているこの両氏の作品を同時に観る空間は、あらためて「美」というものを考えさせる空間でした。

河井寛次郎の個々の作品は、比較的大振りなものが多く、かつ、男性的で豪快な印象があります。繊細な「美」では無いように感じますが、この河井寛次郎記念館では、空間全体を通して総合的な「美」を感じとることが出来るように感じます。

河井寛次郎の言葉に、『驚いている自分に驚いている自分』というのがあります。この言葉の意味は記念館のパンフレットによると、以下の通りです。

私達は誰でも美しいもの、素晴らしいものにめぐりあえたとき感動し、心豊かになるものですが、翻ってそんな感動、そんな思いが出来る素晴らしい自分自身には案外気が付かないものです。

 河井寛次郎記念館は、まさに『驚いている自分』に気付かせてくれる場所のように思います。

2階吹抜部分から1階を覗いた写真

 ☝2階吹抜部分から1階を覗いた写真

 

☝3本脚の椅子

 

☝庭に咲く藤の花とたんぽぽ(DANDELION)

 

☝素焼窯

 

☝鐘渓窯(登り窯)

巨大な登り窯には煙突が無く、入口付近にある穴を開閉することで温度調整をしていたらしい。室の入口の高さは170cm前後はあろうかという大きさ。河井寛次郎の作品が大きなものが多いことを考えると、この大きさも納得する。作品の多くは、この窯の2番目の室から生み出されたそう。

 

余談...、

 

熊本の人なら知ってると思う、球磨焼酎 六調子。

ラベルのデザインが芹沢銈介だったとは、知らなかった⁉(汗)

 

今日も最後まで読んでいただき、有難うございました!!

 

河井寛次郎記念館 → http://www.kanjiro.jp

 

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