久しぶりのブログ更新は、久しぶりの「つくり手を訪ねて」シリーズです。
今回ご紹介するのは、三重県は伊賀で作陶されている吉村尚子さん。
少し前になりますが、昨秋に工房へお邪魔してきました。
前回お伺いした時はちょうどこの工房へお引越しされている日で、前の工房から窯を持ってきて設置している最中でした。
同じく陶芸家のご主人と一緒に「naomitu pottery」として工房を構え、活動している吉村尚子さんは、「掻き落とし」という技法をメインに作品制作をされています。
「搔き落とし」とは、素地に化粧土や釉薬を掛けた後、釘や針のような先の尖っている道具を用いて表面を引っ搔いて紋様を描く技法。
吉村さんはこの技法を用いて動物や草花などを描き、物語の一場面のような世界をうつわの中に表現しています。
「鳥獣戯画」のような、ほっこりするような愛嬌のある可愛らしいうつわ達。
この日は来年(2022年)の春に予定している個展の打合せでお伺いしましたが、どんなうつわが届くのか?今から楽しみでなりません‼
《 陶歴 》
吉村尚子(Yoshimura Naoko)
1980年 三重県伊賀市生まれ
2003年 大阪芸術大学芸術学部工芸科陶芸コース 卒業
2005年 大阪芸術大学大学院芸術政策研究科修士課程造形表現 修了
金沢卯辰山工芸工房入所
2007年 三重県伊賀市に築窯